ボイヤー Q&A


よくあるご質問をまとめました。 


Q: フルトラとセミトラの違いは何ですか。
A: フルトラはポイントやコンデンサ、機械式進角ガバナー等を取り外し点火タイミングも理想的な電子進角で行います。
セミトラはポイントやガバナはそのまま使用しますが、ポイントの焼けがほとんど無くなるのでポイントが入手難な車種も点火系を強化出来ます。

但しフルトラの方が性能面やメンテ不要等々メリットは圧倒的に大きいので、設定がある車種はフルトラをお選び下さい。

 
Q: フルトラの取り付けは難しいですか。
A: 車種による差はありますが、正しくポイント調整が出来るレベルの方でしたら問題ないと思います。 
日本仕様正規輸入品は日本語の取説や附属品が追加され、全ての商品がボルトオンで取り付け出来るようになっています。
並行輸入品の中にはDIY用半完成品キットのボイヤー製品がいくつかあり、それらは取り付けに面倒な機械加工や専門的なメカ知識が必要になります。

 
Q: マイクロMK3とMK4の違いはなんですか。
A: トラやBSA等の一部製品がMK3からMK4にモデルチェンジしています。
より低いバッテリー電圧でも強力に動作するようになりました。
一部車種の変更という事もあり、混乱しないよう文面での表示は以前からおなじみのMK3のままを主にしています。

Q: マイクロMK3(黒)とマイクロデジタル(赤)の違いは何ですか。
A: 点火特性等が違い、乗った時の感覚ではMK3は旧車らしい力感あふれるトルク型、対しマイクロデジタルはスロットルレスポンス重視の設計になっています。 
どちらも理想的な電子進角で従来からのガバナが不要の為、ガバナ使用では得られない加速アイドリングの安定性等を体感していただけます。
なお2スト車はもともと固定進角の為、マイクロデジタルの設定はありません。


Q: マイクロパワー(青)とは、どういう品ですか。
A: 基本的にはマイクロデジタルにマイクロ点火コイルを使えるようにした品です。
MK3やマイクロデジタルに比べスパークはより強くなる反面、特に低中回転域での消費電流が非常に大きく、使用条件によってはバッテリー上りを起こす場合があります。
信号等によるゴーストップがある、夜間も乗る、低中回転域を多用する等の人には向いていません。
そのためマイクロパワーは正規品輸入しておりません


Q: フルトラの進角幅や進角特性(進角曲線)はポイント式と同じですか。
A: 進角幅は基本的には各車種用ともポイント式と同様にセッティングされています。
フルトラもポイント式も基本点火タイミングは最大進角値ですので、一般的に変わるとアイドル不安定やノッキング、パワー不足やプラグかぶり等の不具合が発生します。
そのため進角幅をノーマルのポイント式から変える事は、一般道で使うノーマル車両には適しません。
また進角特性は専用に最適設計された電子進角で、回転数に比例する機械式ガバナーの単純特性とは異なります。

Q: 一部車種フルトラの取説に抵抗入りプラグキャップを使用するようになっていますが、必ず使わないとダメですか。
A: 取説に記載がある製品については必ず使用して下さい。
もし抵抗入り指定の車種で特に抵抗無しを使った場合、始動困難または始動出来ても不調な場合があります。
抵抗値が表示されているキャップも多いので確認し、取説に従って正しい作業を行って下さい。
 
Q: フルトラで点火コイルの交換を推奨している車種は、実際に交換が必要ですか。
A: 必ず交換が必要な車種は、TX・XS650シリーズ(専用デュアル点火コイル・Hシンク標準附属)とT160を除く英車3気筒のみです。
英車ツインでは圧縮比アップ等の改造をしていなければ、通常は交換の必要はありません。 
他の車種もコイル不良等が無いかぎり交換の必要はありませんので、必ず純正コイル(または同等品)をお使いください。
必要以上に薄いキャブセットやバッテリーを含め劣化した充電系、劣化したコイル等車両側に何らかのトラブル要因がある時はコイル交換の効果を実感できる場合があります。

但しそれらは不良個所への修理対処を先にお願いいたします。

また社外品のコイル(特に強化や高出力を謳う)は消費電力が非常に大きい物も多く、バッテリー上がりや故障原因にもなり得ますのでボイヤーとの併用は絶対におやめください。

Q: トラ等英車のガバナが固着していて外れないのですが、どうすればいいですか。
A: 一番簡単なのは専用の特殊工具を使います。 
それが無い場合はガバナ内側ネジサイズのボルトをねじ込んで、それを利用し引き抜く。

(カムのガバナー固定ネジではないので注意)
または、ガバナ先端の外周を斜め方向からプラハン等で壊さない程度に軽く叩いて外す。 
但し普段からご自分で整備される方は特殊工具を入手されることをお勧めします。 
この作業はボイヤーに関係なくS.Pタイプでしたらトラやノートン、そしてBSA等々も全く同じで一般整備でもよく行う基本作業となります。

 

Q: '79年式以降のマイナスアース無接点点火トラ750にも取り付け出来ますか。
A:取り付け可能です
但し'85年式以降の最終型は基本的には取り付け出来ません。


Q: トラとノートンのフルトラは供用出来ますか。
A: 物理的な取り付けは出来ますが、進角幅等が大きく異なりますので使用不可です。

逆の車種用を取り付けるとエンジン不調や最悪の場合エンジン故障を引き起こす可能性があります。


Q: フルトラで最初にステータープレートを仮固定したあとの始動でケッチン気味なのですが。
A: 仮固定位置は、配線ミスがなければ必ず始動できる大まかな目安になります。
トラやBSA等の英車シングルやツインのマイクロデジタルは多少早めになりますが、正しくキックすれば全く問題ありません。
気になる方は多少遅めに仮固定して始動してください。
いずれにしてもボイヤー取り付け時の最初には必ずタイミングライトでの点火時期調整確認が必要です。

タイミングライトをお持ちでない場合は、バイク屋さんで確認するかクルマ屋さん等で借りて下さい。

調整確認は取り付け初回だけで、その後はビスが緩まない限りノーメンテになります。


Q: 「配線間違いは絶対無いのに火が出ない」「火は出るが調子が悪い」。
A: 新規取り付け時にそういうお客様が時々おり、結果的にいずれも単純な配線ミスや接触不良が原因です。(なぜかバイク屋さん多い)

異常と感じたら即刻電源を切り、配線ミスやコネクタ等の接触不良を再確認して下さい。
出荷前に全数動作チェック済みですし、数本の配線ですので冷静に確認すれば簡単に解決すると思います

 

Q: 保証はありますか。

A: 保証はありません
なぜなら配線ミスは一発故障になり得、個人やバイク屋さん関係なく取り付ける
のメカ知識がピンキリなのが理由です。
なかには「ポイントってどれ?」と冗談みたいな事を聞いてきた方がいたり、「整備士だから間違いない!」と言う割にあり得ない配線ミスをしていた等のケースも珍しくありません。


Q: なぜボイヤーは、他社の点火装置と比べ安価なのですか。
A: 先進の電子進角機能を搭載した高性能、そして抜群の耐久性により旧車用点火システムにおいて世界的にシェアナンバーワンを誇り、大量生産による低価格と高品質を実現しております。


Q:並行輸入品や中古購入品のアフターサービスはしていますか。
A: 取説等も含め一切お受けしておりません。

お買い上げの際は、日本語取説等が附属された日本仕様正規輸入品であることをご確認下さい。